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今日は気が向きまして歌劇を鑑賞していました。
歌つきよりも普通のオーケストラの方が好きなんですけど、でも舞台って華やかで好きです。DVDですけどね(笑; それで観ていた「椿姫」がとんでもなくガイルクだったもので、妙なところでツボに入って萌えておりました。 本当にすごいですよ!ガイルクそのものですよ!!(大笑) ちょっとすみませんが、語らせて下さいっ。 ガイルク苦手な方はお気をつけ下さいませ。 ついでに、椿姫を観たことある方はご存知と思いますが、悲恋で死にネタなのでご注意を。 地雷の可能性が高いので、折りたたみます~。 ええと。 とりあえず何がしたいかというと、椿姫のシナリオをキャスト名を入れ替えてご紹介してみようと思います。 一部ちょっとアビスの世界観に合うように脚色が入りますが、ほぼ椿姫そのもののストーリーですので。 *** 愛を知らずに生きてきた主人公(以下ルーク>笑)。 彼女(以下、彼)はある日、とある資本家の息子である子爵(以下、ガイ。ガイは伯爵ですが)から求愛されます。本気の愛というものを知らずに生きてきた彼は、最初「そんなのは一時の気の迷い、思い込みだ」と申し出を断りますが、けれど熱烈に言葉のかぎりを尽くして愛を歌うガイ様に心を動かされていって・・・。(ガイ様、ポエムのごとく口説きます。歌劇では「愛は宇宙よりも偉大」とか言っちゃってます>笑) そしてルーク自身もガイのことが好きになって、2人は甘く幸せな日々を送り始める。(時間的には、旅の途中でガイが復讐心を昇華させてルークもガイへ信頼を寄せたというあたりのこと) ですが幸せな日々は続かなくて。 ある日ルークは、自分が隣りに居ることでガイへ負担をかけてしまうことを知ってしまいます。 彼はいつかガルディオス家を継ぐはずの大切な身。いずれは然るべきふさわしい相手との縁談が持ち上がっていたことをルークが知ってしまう。(ここでは子爵の父親が主人公を説得に来ますが、ガイはもう公爵ですので、マルクトに立ち寄ったときにルークが貴婦人達の噂話を聞いたとかそんな感じで。ガイが縁談を全て断っているとか、ガルディオス家の立場がどうだとか、そんな話) 「ガルディオス卿は誰からの求婚も断っているらしいですわ」 「まぁ、良家との縁ならば、御家の復興にも悪いお話ではありませんのに」 「それが、噂なのですけど・・・」「まあ!本当ですの?」 ルークとの旅のために、やるべき公爵の仕事も全て投げ出しているガイ。このままだと、まだ立て直し始めたばかりのガルディオス家は没落し、せっかくの爵位も返上することになりかねない。そんな悪い噂を聞いてしまう。 「そんな・・・ガイに限って、そんなこと・・・」 けれどルークはここで気づきます。女性恐怖症を克服しつつあるガイは(この時点でもうアニスを崖で助ける場面を終えている)、いずれは良い縁談を受け入れて、消滅したホドの復興を担うという大役がある。 そんなことも互いに忘れて。死ぬときまで一緒にいられると幸せを感じていたルークは、ひどくショックを受けます。 ガイの幸せのためにも自分が身を引くことが一番だとわかってしまい、絶望する。 実はこの時点でルークは身体を壊していて、もう長くないことを自分で気づいている。(これはレムの塔以降、音素乖離のことを知っている) ならばとルークは決意してガイを自分から遠ざけようと行動を始めます。 というわけで、ジェイドへと相談を持ちかける。 突然の別れ話を告げられたガイは、驚いてルークに詰めよります。 「どういうことなんだ、ルーク!」 宿の彼の部屋を訪れると、そこにはジェイドとルークの姿が。とても普通に会話しているだけとは思えない2人の雰囲気に、ガイは息を呑んで。 「ルーク・・・答えてくれ。お前は俺より、ジェイドが好きなのか?」 ルークはそれを聞いて胸を痛めながらも、決意は固く頷き返します。 「そうだ。俺は、ジェイドのことが好きになったんだ」 本当なら嘘などすぐに見破れそうな造り話だというのに、ガイはかっと頭に血がのぼってしまっていて、冷静になれなくて信じてしまう。 「・・・俺が愚か者だったってわけだな」 傷ついたガイはルークを顧みること無く立ち去っていって。ルークはその場に崩れるように蹲って悲しむ。それをジェイドは心配するけれど、ルークの決心を無駄にすることも出来なくて、ガイに真実は告げられません。 「ルーク、貴方が犠牲になれば良いというわけではないのですよ。・・・いえ、失言でしたね。貴方が決めたことならば、私は黙って見届けましょう」 「ああ・・・忘れないでてくれれば良い。俺がガイのこと好きだってことを、ジェイドが覚えていてくれれば。それだけで、俺は十分だから」 「ええ、覚えておきますよ。ずっと・・・ね」 そんなことを言ったりして。ジェイドはルークが近しい未来に死んでしまうことを知っているので、ルークの気持ちもすごく解っています。 それですれ違いのまま旅は続いていって、ガイとルークはお互いギクシャクしたまま。ルークは身体の不調とか精神的な面で弱っているのとかで、ジェイドのお世話になっているので、益々ガイは誤解を深めていくわけです。 真実が露見するのは、旅も終盤、決戦前夜。 最後だからと悲しみを堪えて戦いに望もうとするルークと、もう限界に近いガイ。それを見かねてついにジェイドはガイにことを打ち明けることにする。 「ガイ・・・これは口止めされていたのですが」 ジェイドがこういうお節介をするとは思えませんが。このままでは戦いに響くだろうし、それに2人の選択は間違っていると感じての判断ということで。 「なんだって・・・!?」 ガイは驚いて、ルークの深い愛情を知り、後悔します。 ジェイドのことが好きだというルークに、自分がそれ以上してやれることは無いと思っていたガイ。けれど、そうではなかったのだと知って。 「ルーク・・・!」 急いで、ルークを探しに駆け出す。 ルークはベッドの上から月明かりを眺めて、ぼんやりとガイのことを思っています。気持ちの中はガイへの思いばかりで、けれど二度と好きだと触れ合うことは叶わなくて、それが悲しくて顔をふせる。 「ガイ・・・ガイ・・・ガイ・・・っ」 そこにガイ様華麗に登場。 「ルーク!」 「ガイ?!・・・どうしてっ」 まさかこんな時にガイが飛び込んでくるとは思ってなかったルーク。2人の関係はなかったことに、お互いしていたため、何も無かったふりで笑おうとする。 けれどガイはそれを止めて。 「ジェイドから聞いた」 「・・・!」 それを聞いて、ルークは愕然。 あと少しで全部隠しとおせると思っていたのに、と。 「ルーク・・・俺が馬鹿だった。本当に愚かだった」 「ガイ・・・違う、ガイは悪くない!俺が・・・っ」 けれどガイはぎゅっとルークを抱きしめて、俺が悪いんだと繰り返します。ルークも俺が悪かったんだ、と言い続けて。ようやく2人の気持ちがまた重なる。 けれどもうルークの音素乖離はだいぶ進んでしまっているため、助からないことはルーク自身が一番わかっているので。 嬉しいけど、悲しい気持ち。 「ガイ・・・ありがとう。俺、最後にもう一度こうして心が通い合ったこと、すごく嬉しいと思う」 「馬鹿野郎・・・っ」 ガイはジェイドから音素乖離の話も聞いていて、ルークが残り僅かな命という事情も知ってるということで。 「俺・・・もっと、もっと生きていたい!」 「もちろんだ、お前は生きる・・・!」 自分の死を待つだけと思っていたルークですが、ここで初めてもっとガイと行き続けたいという気持ちが強く出てきます。泣きながらガイに縋って、死にたくない、とくりかえす。 「ずっとガイと一緒にいたい。生き続けたい!」 「お前は消えない、消えない、消えないっ」 でも奇跡なんて起きないもの。ガイの手の中でルークが透けて見えて、ガイは絶望を知りながら、最後までせめてと彼を抱きます。 お互いに別れを感じつつも、言葉では「死なない」「死にたくない」と言い続けて。 そして翌日。 ゲームのシナリオ通り、ヴァンとの最終決戦。 戦いが終わって、ルークはローレライの鍵を地面に刺して、みんなとお別れとなる。 ガイは最後まで「絶対に帰って来い」とルークに言って、ルークも「俺は帰るから」と約束をして。 それでルークは最後まで「死なない」とガイとの誓いを守り、願い続けるんですけど。最後に力が尽きて、ローレライの開放と同時に消滅してしまう。 ガイもルークがもう帰ってこないことを知っています。 ルークへの思いを胸に抱きつつ、悲しみに包まれているガイ様で、完。 *** とんでもない妄想話にお付き合い、ありがとうございました!;; でも、実際ほとんど脚色してません。あえていうなら、父親が説得するというシーンと、それと書くキャラの口調とかですね。 私的にこれはガイルクだと思うのですけど・・・目が腐っているためそんな風に見えただけでしょうか(笑; 歌劇の中では「椿姫」の旋律がすごく綺麗なのでお気に入りですv クラシックならば他にも好きなのたくさんありますけど、歌劇ならばこれかなぁという感じで。いつか機会があったら劇場で生で観てみたいですよ。 お話にしたら、中編くらいの内容になるかなと思うのですが、こんなのわざわざ小説仕立てにしても仕方が無い(元々「椿姫」のパロという点が重要ですので、シナリオ自体がそんなに魅力的というわけではなく;なんせ古典劇ですから>笑;)ため、こんな語りのみで失礼致しました~。 もし興味がありましたら、本物の椿姫をぜひご覧下さいませ。 綺麗な曲ですよvv
by mmk2005
| 2006-03-21 15:30
| ◆ 小話-アビス
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